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執筆者の写真吉岡

伯耆大山(大ノ沢)

伯耆大山(1709m)<大ノ沢>

〇山行日:2022年2月12日(土)

〇メンバー: L吉岡、サトシン

〇天候:晴れ


深田久弥が選んだ日本百名山、大山が輝きだした。古来では日本4名山 (富士山、立山、御嶽山、伯耆大山)のひとつに数えられている。今日はあの山頂から滑ろう。


サトシンさんと桝水高原で待ち合わせた。わたしのクルマを駐車場に置いて、彼のクルマに乗り込むと、”VAN HALEN”が流れていた。


いいお天気なのか土曜日の登山道は賑やかだった。この山はシール登行


では無理なので登山口から山頂まで板を担いで登った。出会うクライマーたちから「凄いですね」といわれる。滑らないよう装備を整えてきた彼らと、滑りにきた、わたしたちとは似て非なるもの。出会う登山者と話すたびに感嘆と羨望を表現してくれていた。


六合目避難小屋、八合目と順調に高度をあげていった。多くの登山者が行く夏道はふみ固められ大きな苦労はなかった。

弥山山頂では人の多さに驚いた。この時間、鳥取県でもっとも人口密度がたかい場所かもしれない。

滑走準備を整えていると多くの視線が集中しているのを感じたが、わたしの頭の中ではすでに”VAN HALEN”がサウンドしていた。

「先にいきますね」とわたし。


急斜面。スキーはどんどん加速していくが、なかなか終わらない。下山はわたしたちしかいない大ノ沢。天然のアトラクションを存分に楽しんだ。山スキーをやっていて良かったと思う時間である。


だが“好事魔多し”



行く手を藪が通せんぼしはじめた。ゼロから一気に濃くなる。大山西面滑走時は要注意な樹林帯であるが、植物に責任はない。隙間を縫う滑りも限界がきた。林道までわずかなので担いで降りようかと提案したがサトシンさんは、諦めずルートを探す。「少なくなってきました!」

藪の少ない斜面に出くわすことができた。彼の冷静さと粘り強さに感謝である。


クルマをデポした駐車場まで戻ってきた。予定よりずいぶん早い下山となった。見上げると午後の光を浴びた伯耆大山がさらに白く輝いていた。 

「よくあんなところから滑ってきたなあ」二人は笑顔になっていた。


さあ、温泉に行こう。

                                (文:吉岡)

【行程】

 登山口(773m)8:45→六合目避難小屋(1344m)10:08

 →山頂(1709m)11:27→桝水高原P(706m)13:17                                    


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